基軸通貨米ドルVSニュー・グローバル・カレンシー(SDR)

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2009年3月27日(金)/米ドル/ユーロ/円の予想・見通し

先日、新しい逃避先通貨としてノルウェークローナを紹介しましたが、利下げが行われ今週は弱含みの展開でした・・・。その他、木曜まで続いたクロス円の円安トレンドが一転、欧州の相次ぐ景気悪化の指標の発表や量的緩和の噂とともに金曜は急激な円高となり、短期レーダーにとってはまたまた刺激的な相場展開となりました。

さて、そんな中でも今週為替相場を賑わせたニュー・グローバル・カレンシー構想について。中国やインドネシア、タイ、マレーシアなどの首脳はG20を前に、現在のような世界経済の連動性が高まっている中で一国の通貨にすぎない”不安定な”米ドルに世界の多くの国が影響を受けている現状に懸念を表明。 中国はさらに踏み込んで、ソロスも以前から指摘しているSDRの利用範囲を拡大すべきとの認識を明らかにしています。(参照元)

これに対して、アメリカ側のバーナンキ、ガイトナーは当然ですが、「強いドル」を支持。(参照元) 日本側はこれまで通り「米ドル」支持に回っています。(参照元)

しかし、アメリカの中にも現在のドルを取り巻く環境に対して先行きを懸念して、数年内にドルは暴落し、恐慌は15年は続くと予想するロン・ポール上院議員がいます。(そうなれば、当然アメリカの国債は買い手がつかず債券価格は暴落、ドルの基軸通貨としての価値は著しく減退する可能性があります) ロン・ポール上院議員は、バーナンキの議会証言の際でも、再三FRBの金融政策や財政政策に対して鋭い指摘を繰り返していることで有名。(参照元)

ポンドがかつてそうであったように、基軸通貨としての「強み」は為替相場における各通貨との相対的価値ではなく、世界のあらゆる貿易で決済通貨としてその価値が信任され、広く流通していることに他なりません。つまり、ドル安が多少進んでも、ドルが決済通貨として流通している限りは「ドル」は大丈夫でしょう。となると、各国がSDRなどのニュー・グローバル・カレンシーを採用して、ドル離れが進んでしまったときこそが、ドルしいてはアメリカ経済にとって最大な試練のときかもしれません。

下は米ドル/ユーロと米ドル/ポンドの過去5年のチャート



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