マーク・ファーバー予想/短期的にドル強含み、長期的に下落。ジム・ロジャーズ/カナダドル買い。

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2009年7月4日(土)/米ドル/カナダドル/マーク・ファーバー/ジム・ロジャーズの予想・見通し

久しぶりの更新になってしまいました。6月は株も為替も下がりそうで下がらない、上がりそうで上がらない・・・非常に膠着感の強い相場展開となりました。鞘取りを狙うのが得意なトレーダーやボックス相場を見越したコントラリアンにとっては、美味しい相場だったかもしれません。

さて表題の通り、マーク・ファーバーが「短期的(4~6週間)にはドルが強含み、長期的にはドルは下落するだろう」との考えを示しています。(参照元) 参照元をご覧いただければ分かりますが、マーク・ファーバーはゴールドや株式にも言及していまして、短期的にはゴールドもコモデティも調整の可能性があり、その後は、インフレ懸念の高まりとともに、ゴールドも商品も株も上昇すると述べています。またアジアの株式は欧米のマーケットよりもパフォーマンスで上回るだろうとも述べています。

同じくドル安と商品高を予想しているジム・ロジャーズが新たな見解として、「カナダドルの健全性」を明らかにしています。(参照元)

カナダはご存知のように、資源国でありながら貿易収支が長期間、黒字で(今回のリセッションで直近は2ヶ月ほどわずかながら赤字を記録)あり、さらに財政収支もカナダ連邦政府は1997以降-2008年度まで黒字予算を維持しているという非常に規律のとれた国です。

カナダの株価、そして通貨もそれを裏付けるような形で、推移してきています。

<下はカナダドル、USドル、日本円、ポンドの過去10年の推移>



<下はカナダToronto 300、Tokyo Nikkei、ロンドンFTSE、S&P500の過去10年の推移>



こうして見ると、今後、インフレが進むとしても1次産品として価格を転嫁しやすい資源の輸出国(インフレヘッジ国)として、また財政収支の悪化などによる通貨安懸念もあまりないカナダドルは確かに魅力的な通貨に感じられます。しかし、カナダに不安材料がないかと言えば、高い貿易依存度(GDPに占める総輸出額の割合は34%)、対米依存度(2007年には輸出の8割弱、輸入の5割強、対加直接投資の6割(2007年))に加え、アメリカ以上の「住宅バブル」が挙げられます(参照元)。

下はカナダ、アメリカ、イギリスの住宅バブルの簡単な比較ですが、カナダでは2009年までバブルが続いていたというのは驚きです・・・。Ratio of Peak Home Price to Incomeで見ても、バブルの大きさはアメリカ以上、イギリス未満となっています。



短中期的に急回復が期待できそうもないアメリカ経済への依存度の高さと、内需の大きな柱である住宅バブルの清算はこれから・・・というマクロな2点の事象だけ見ても、カナダドルが他の主要通貨の中で最も安全かどうかは判断が分かれるところかもしれません・・・。

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