スワップポイントと裁定取引

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スワップポイントは短期間では裁定取引が効率的に働きますので、それほど 大きな材料にはなりませんが、長期の為替取引においては収益に大きな影響 を与えてきます。

まず、スワップポイントとは通貨間における金利差による収入です。つまり、 金利の高い通貨を売り、金利の安い通貨を買えばスワップポイントはマイナス、 その逆で金利の高い通貨を買い、金利の安い通貨を売れば、スワップポイント はプラスになります。

また、取引を行うのが先になればなるほど不確定要素が大きくなるために収入 あるいは損失は開きが出てきます。

ではこのスワップポイントを目的として、つまり金利差を目的として収益を上げ ることは可能なのか?と言いますと、結論から言えば、取引手数料などのコスト を考えますと現実的には難しいと言わざるを得ません。

例えば、あなたがスワップポイントを考慮して、あるポジションを取ったとします。 そしてそこには、情報の伝達が非効率的な部分があったとします。つまり、有利な 条件でポジションを取れたということです。

しかし現実には上のようなことは続きません。つまり、裁定取引が働くわけです。 もし誰かが有利なポジションを取ることができたとしても、すぐに効率的な金融取引 が働き、是正されてしまいます。

実際に例を挙げますと、ある期間のドル円の取引で得られるスワップポイントによる 収入は同じ期間の、リスクフリー資産の債券のクーポンとそれほど変わらないという ことです。

なぜ、そういうことが起きるかと言いますと、どちらかが一時的に有利であってもそ れがすぐに是正されてしまうからです。つまり裁定取引が機能するということです。

金融マネーは少しでも有利な条件、つまり金利収入が多いところがあれば、そこへ 流れ込んでいきます。そして、さっきまで有利だったものが有利でなくなります。 つまり、情報伝達が効率的に行われて、「適正水準」に落ち着くということになります。

ただし、実際には外国証拠金取引に介在している金融業者への手数料の支払いがありま すので、スワッポポイントを目的とした投資というのは、その「コスト分」だけ現実 的には難しいと言わざるを得ません。

結局は、スワップポイントを目的にするにしろ、キャピタルゲインを狙うにしても、情 報伝達が非効率的であると考えられる手法なりあるいは情報なりを自分で判断し、ポジ ションを取っていくしかないということになります。

世の中、誰にとっても美味しい話というのはないということですね…。

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