米ドル/スイスフランの2011年以降をサイクル分析で予想してみた

2011年1月23日(日)/米ドル/スイスフラン/の為替相場の予想・見通し

日本と同じく輸出依存度の高いスイス。フラン高に悩まされているスイスの輸出業界は先日、フラン高に関する会議を行うなど、深刻な事態に対して真剣に向き合っている様子が窺えます。会議のレポートについては、詳しくはこちらにあります。「フラン高に打つ手なし! 苛立つスイス産業界」 記事をご覧頂ければ分かりますが、実現性や効果は別としてユーロとの固定相場や紳士協定の話題が挙がるほどの厳しい状況にあるというのが現実のようです。

また、スイスはドイツ経済への依存が強く、もし欧州経済が今後、失速していくようなことになると最悪の場合、通貨高と貿易収支の悪化の両方がスイス経済に襲い掛かる可能性がありますので、スイスにとって、欧州のソブリン・リスクや金融危機は決して対岸の火事とは言えません。

しかし欧州のソブリン・リスクが鎮火し、もしこのまま世界経済が順調に成長をしていくとなると、どうなるのでしょうか?いわゆるリスク・テイクの流れから、スイスフランや日本円は売られることになるかもしれません。

そして、サイクルという視点から見てみますと、どうもスイスフランは今後6年間は、少なくとも米ドルに対してはフラン安に傾く可能性がありそうです。スイスフラン高に悩まされたスイスの産業界も胸をなでおろすことができるかもしれません・・・。

下のチャートは、セントルイス連銀ウェブサイトより引っ張ってきたドルスイの長期チャートに私が加工を施したチャートになります。

【USD/CHFの長期チャート/資料はセントルイス連銀ウェブサイトより】


クリックで拡大

チャートをご覧頂ければ、一目瞭然だと思いますが、過去40年スイス・フランは米ドルに対しては、10年と6年というタームを交互に繰り返して、規則的に動いてきています。そして今、ちょうどスイスフランは10年というタームが終了しつつあり、次の6年に向かう時期に差しかかっています。

いやぁ、それって、ただの偶然じゃないの?

その通りかもしれません(笑)

ただ、景気循環という波、例えばコンドラチェフ、ジュグラー、クズネッツ、キチンという当たるか当たらないのか分からないサイクルがあるように、また為替にも人智を超えたサイクルが一時的にせよ、存在するかもしれませんよね・・・(^^;)

年明け1回目の更新ということで、ちょっとネタ的な更新になってしまいましたが、「信じるか信じないかはあなた次第!」(笑)ということで、今年もよろしくお願いします。

              

「米ドル/円は2012年までに72~73円へ進む可能性も・・・」岡崎良介氏が予想

2010年10月24日(日)/米ドル/シンガポールドル/円の為替相場の予想・見通し

スイスフラン、日本円、シンガポールドルなど、世界中の多くの通貨に対して、米ドル安が歴史的な水準まで進んでいますが、岡崎良介氏は米ドル/円が2012年までに72~73円まで進む可能性があるとの見解を動画放送を通じて、明らかにしています。また、今回の放送では、現在は米ドルは底値を探りにいっており、過去のマルクと円の値動きを参考にしながら、しばらくは米ドル/円は円高トレンドが続き、円安トレンドへの転換は2012年以降になることを予想しています。(文中のテキストリンクか、下の画像をクリックすると、動画サイトへ飛びます。)

岡崎さんは過去に相場の大きな転換点を何度も的中させており、個人的にはかなり参考にさせて頂いている投資家の一人ですが、今回の発言につきましても、恐らく米国、欧州、日本の経済指標や各種の主要指数などの様々な分析の上に、はじき出された内容ではないかと予想されます。番組中では、過去の値動きから、360÷5=72円シナリオという話を笑いながらされていますが(笑)



さて、岡崎さんをはじめ、ドル安がしばらく続くだろうというコンセンサスができあがりつつある昨今ですが、為替投機家にとってはこのボラティリティの大きさは、大きなチャンスの可能性もあります。

そこで、今日おすすめするのは、シンガポールドルです。下記のロイターのニュースにもあるように、シンガポールは2010年の世界でのGDP成長率は世界一、さらに米ドル安容認というオーストラリアと並んで自国通貨高に対して寛容な姿勢を見せている数少ない国の通貨の一つです。

シンガポール金融管理局、小幅な金融引き締めを実施

シンガポールドルは、中国やインド、そして日本といった大国と近いといった地政学的メリットとリスク、欧米諸国からの移民が多く流動性も高い、国際競争力がある金融市場を持っている、比較的安定的な貿易黒字国である、通貨バスケット制を採用している、金利による金融政策を行っていない(実際はスワップ金利が少しあります)など様々な特徴がありますが、何といっても、今後も「高い成長率」と「自国通貨高」を”期待”できる通貨であるという要素は投機家にとっては、美味しそうです。

高い成長率と、通貨高というと、中国の元も期待できるかもしれませんが、現実的には、中国元をレバレッジをかけて、トレードするというのは、他の通貨のように簡単にはいきません。、また、オーストラリアのように自国通貨高を容認できる国ではあるものの、オーストラリアのように金利政策を行わないことや資源価格にそれほど依存していないことは、かえってピュアな通貨高を期待できるかもしれません。

もちろん、シンガポールドルにもリスクがないわけではありませんが、米ドル安が当面続くことを考慮した場合に、では、どの通貨をロングしていくのかとなると、シンガポールドルはなかなか興味深い選択となるかもしれません。

米ドル/シンガポールドルが直接トレードできない方は、米ドル円とシンガポール/円をうまく組み合わせることで、米ドル/シンガポールドルをトレードできるかと思います。

最後に、最近の個人的なトレードは、カナダドルをスクエアにした後、スイスフランのロングを微益で撤退した後に、その後、81円で米ドル/円を短期ロングしています。一旦、ドル安も小休止となればいいのですが・・・、どうなりますか。米ドルが戻したところで、シンガポールドルのロングを作っていきたいと考えています。

【USD/SGDの長期チャート】



              

米ドル/円を占う不気味な米国10年債利回り

2010年7月31日(土)/米ドル/円の為替相場の予想・見通し

年初から、圧倒的な下落トレンドを続けてきたユーロ。最近はやや戻りつつありますが、これまでの動きをみる限り、2009年12月にユーロが直近の高値をつけたと判断して、まず問題ないでしょう。それを考慮して、過去のユーロドル相場と米ドル相場のサイクル的な動きから予測すると、2009年12月から約1年あまり…つまり今年の年末から2011年の年初ぐらいまでは、円の独歩高という状況になりそうです。(米ドルはこれまで、ユーロドルが高値をつけてから、なぜか約1年余り円高にふれることが多い傾向にあります。)

さて、のっけから、円の独歩高予想となってしまいましたが、今日はさらにもう一つ、米ドル/円相場とサイクル的な動きをすることが多い、米国10年債利回りを紹介したいと思います。

まずは、チャートをご覧ください。



上のチャートはドル/円と米国10年債利回りのチャートですが、過去10年の動きをみる限り、米国10年債利回りが低くなり、ボトムをつけると、そこから約数ヶ月先に今度は、米ドル/円がボトムをつけにいくという動きが見られます。おもしろいのは、米国10年債利回りがボトムを打ち、一旦戻したときが絶好の売り場になっているということです。

目下、2008年の12月に底入れした米国10年債利回りは、再度、大きなボトムをつけにいくような動きを見せています。現在の目標は2009年3月につけたボトムでしょうか。

まだ7月末現在で米国10年債利回りがボトムを打ったかどうかは明らかではありませんが、今回の米国10年債利回りは過去の動きの中でも、それなりの大きさの下落で、その動きから想像される次の米ドル/円の動きは、米国10年債利回りがボトムをつけたその数ヶ月先に再度ボトムをつけにいくというものです。

短期ストキャスやMACDでは、そろそろ米国10年債利回りが底打ちし、一旦上昇してもおかしくない雰囲気が出てきています。そして、もし今後のリバウンドがこれまでの動きを踏襲するのであれば、ポジションを作っていく絶好のチャンスということになります。

折しも、あのマークファーバーが「ローゼンバーグ氏と、米10年国債2%割れで賭け」なんて記事も出ています。

なお、仮に米国10年債利回りが2008年12月を割り込むようだと、当然それは株価、商品価格の大幅な下落も巻き込む可能性も高いです。ここから1年はボラティリティが上がり、再びマーケットにとって試練のときかもしれません・・・。

              

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