2010~2011年の米ドル/円の為替相場を予想してみた。

2009年12月3日(木)/2010年~2011年までのドル/円の為替相場の予想・見通し



約3ヶ月ぶりの更新になってしまいました。相変わらず、2歳の娘と遊ぶか、相場を見てるか、そして仕事に忙殺されてるかという日々でして、ポジションを回転させながら何とかポジションが軽くなってきたかなと思ったら、あっという間に師走でした・・・。

さて相場ですが、豪の3ヶ月連続利上げ、ドル円の年初来安値更新、ゴールドの史上最高値連日更新、ついにきたドバイショックなど世界中で話題が豊富にありました。個人的には下の記事を読んで、豪ドルに軽い気持ちでショートで参戦したところ、担がれてしまったトレードが印象的でした(笑)

「あらゆる人が豪ドルを買っている」

前置きが長くなってしまってスイマセン・・。今回は米ドル/円の2010~2011年にかけての予想を見てみたいと思います。(個人的にトレードのスタンスは短期では統計的なデータを基にした売買システム、テクニカル指標やチャートをベースに、中期ではサイクルをベースにトレードしています。ファンダメンタルズについては、米経済をウオッチしています。(参考記事))

早速ですが、米ドル/円は早くも11月の終わりに84円台をつけるなど下げ足を強めてきており、2010年そして2011年の円高のボトムを目指して着々とその目標に向かって動いているように見えます。今のドル円相場は潜在的なドル供給量への不安、歴史的な超低金利のドル・キャリートレード、アメリカそのものへの不安などの見方に加え、私はもう一つ「2005年1月~2007年6月まで続いた円安バブルの反動」があると考えています。

2005年から2007年と言えば、世界中が好景気に沸いていたまさに「最後の宴」の頃で、円がとりわけ弱かった頃です。05年から07年のドル円の100~120円の値ごろ感は、過去を見てもそれほど円安だという風には感じませんが、実態としてはそれなりの円安だったということなのかもしれません。ではなぜ、この05年から07年の円安が重要であるかと言いますと、今回の分析でベースとなるラインが、2005/1/17 LOW/101.67→2007/6/22 HIGH/124.12(886DAYS/126WEEKS/29months)にあったからです。実はこのラインは、08年の3月17日(ベア・スターンズ破綻)、昨年の安値08年12月17日という大きなボトムから逆算する日柄とプライスについて、美しさでは格別に際立っていまして、2005年から2007年のラインが貴重なベースになり得ると考えました。

そこで、歩を先に進めまして2010年そして2011年を眺めてみますと、2010年の3月に76円前後、そして2011年の5月に65円前後までの円高があってもおかしくはないということになり得てしまいます。ファンダメンタルズ的には、アメリカがドル安を望んでいる節がありますし、中国が人民元を仮に来年の1Qのどこかで切り上げるようなことがあれば、連れ高で日本円の一段高があっても全然おかしくありません。また、ラリーが続いている世界の株式マーケットが来年の1Qあたりで調整に入ることがあれば、ドル高、円高が再び起こることも考えられます。また、現在の日本の政権が「デフレ宣言や内需拡大(いずれも円高容認)」を掲げているのも、円高をサポートしている気がしてなりません。

以上をまとめて考えてみますと、もし、来年の3月に向けてこのまま動いていくとすると、09年の12月のどこかで大きく円安に振れるときがあれば(介入や財政赤字拡大の話題が大きく出たときなど)、絶好のチャンスとなるかもしれません。ただ、相場に絶対はありえませんので、ストップだけはしっかり置きたいところです(^^;) 

              

再び「円高/ドル安の秋」なるか、岡崎 良介氏も言及

2009年8月31日(月)/米ドル/円/の予想・見通し

ポンドが急落したり、豪ドルに早期利上げ観測が出たりなど、目まぐるしい展開が続く為替相場ですが、肝心の米ドルは相変わらず、ずるずると安値を探っています。

米ドルが主要通貨に対して、売られるのには、様々な理由があると思いますが、影響を与えている要因の一つに金利水準 があります。実は先日の8/27(木)のウォールストリートジャーナルでは過去16年で、はじめて短期金利で円より米ドルが安くなったとの記事がありました。(参照元)

下は文中からのチャートの引用です。



一目瞭然ですが、昨年からの米国の超金融緩和の影響が各種マーケットの緊張の緩みとともに明らかになってきています。長らくキャリー・トレード用の資金源として使われてきた日本円よりも短期金利が安いという状況の今の米ドルですから、円に対してもずるずると売られるのも頷ける気がします。

そして、安くなっているのは、銀行間の取引レートだけでなく、一般の人向けの外貨預金の金利までも日米逆転が起こっています。これについては、8/29(土)放送のマーケットウィナーズの中で、岡崎良介さんが言及されていました。

下は2009年8月28日(金)時点のシティバンクと三井住友銀行の外貨預金レートです。円の預金金利が出ていませんが、米ドルを上回っています。米ドルは、まさに歴史的な低金利と言って間違いないでしょう。





米ドル/円は今年に入って87円、91円、そして先週末に一時93.19円に迫るなど安値模索が続いています。今年は昨年のリバウンド相場で100円を超えるような水準で推移するのでは・・・と個人的に中期の仮説をたてていましたが、16年ぶりに日米金利が逆転した米ドル/円は、もはや1995年の80円をいつトライしてもおかしくないような材料が出始めていると、認識を改める必要がありそうです。

岡崎 良介氏も言及しているように、再び「円高の秋」が訪れるとしたら、ひょっとすると2010年の春頃までに米ドル/円=80円水準近くまであるのかもしれません・・・。

              

サイクル分析でドル/円の為替相場を2015年まで長期予想してみた

2015年までのドル/円、ユーロ/ドルの長期予想・見通し



相場ローテーションを読んでお金を増やそう/岡崎 良介(著)をベースにしながら、ドル/円とユーロ/ドルの長期見通しについて、サイクル分析で順を追って、予想してみたいと思います。

【米国債のイールドカーブについて】

過去のイールドカーブの動きと景気循環の動きには、以下のようなサイクルが確認されています。

逆イールドカーブが発生

景気後退

イールドカーブのスティープ化発生

景気回復

※逆イールド・カーブやイールド・カーブのスティープ化については、Dynamic Yield Curveで時系列を辿ることができます。(S&P500の動きと見比べることができますので、大変便利です。)

イールド・カーブと為替との関係については、ドル/円の動きが、過去、米国債金利の動向やCRB指数などと深い関係にあることから、それらの動きの予兆となる動きとして貴重なデータとなることがあります。

現在のところ、2008年の3月にイールド・カーブのスティープ化が確認されています。

2001/11(イールド・カーブのスティープ化)→2003/2(S&P500株価底打ち)で見られたように、2008/3(イールド・カーブのスティープ化)→2009/3(S&P500株価底打ち)が確認されています。

【米国10年債利回りについて】

米国10年債利回りがボトムアウトしてから、過去、ドル/円相場は最長で1年10ヶ月、最短で7ヶ月以内に円安トレンドに転換することが確認されています。現在のところ、2008.12に米国10年債利回りはボトムアウトしていますので、過去のパターンから行けば、2010年の後半から2011年までには、円安トレンドに変わる可能性があります。 ただし、この先に米国10年債利回りが2008.12のボトムを割ると、さらに円高トレンドが続くことになります。

【CRB指数について】

CRB指数がボトムアウトしてから、過去、平均して2年4ヶ月後にドル/円相場は円安トレンドに転換することが確認されています。現在のところ、2009.3にCRB指数はボトムアウトしており、2011の夏前後まで円高トレンド、その後、円安トレンドへ転換することが予想されます。

【米国の利上げについて】

アメリカFRBのFFレートの引き上げと同時か、利上げ後、最長1年2ヶ月あまりで、過去、ドル/円相場は円安トレンドへ転換しています。さらに、FRBは景気のボトムアウトから、約1年半で利上げを実施してきた過去があります。米国債のイールド・カーブのスティープ化が2008年3月に確認→2009年第一四半期に景気のボトムアウトと仮定しますと、早ければ、2010~2011にかけて利上げが行われる可能性があります。

また、利上げが開始されると、どんなに長くても2~3年あまりでドル/円相場は円安から円高トレンドへ転換することが過去、確認されています。もし、2011年前後に利上げがあるとすると、2011にボトムアウトした円高は2013ぐらいまでは円安トレンドが続きそうです。

【ドル/円のボトムアウト】

イールド・カーブ、米国10年債利回り、CRB指数、米国の利上げを時系列で並べて見ますと、米国10年債利回りボトムアウトから予想するドル/円のボトムはやや過去のものとは異なるものになりそうなものの(この先、もう一度ボトムをつける?)、ドル/円のボトムアウトはこのまま順調に進めば、2011年のどこかで訪れそうです。

【ドル/円のボトムアウト~もうひとつのサイクル】

為替相場に限らず、相場の名のつくものは時として人智を超えた動きを見せることがあります。事実、2008年の秋の為替相場の動きや株式市場の動きには140億分の1の確率でしか統計的には起こりえないことが起きたとも言われており、値幅、そして日柄ともにファンダメンタルズやロジカルには理解し得ない動きが示現したのは記憶に新しいところです。

そんな中、サイクルという視点で為替のマーケットを眺めて見ますと、非常に興味深い視点を提供してくれることがあります。

例えば、ドル/円相場には16年サイクルや、10年サイクルなどが過去、確認されています。1978年10月(ドル/円176円)から、約8×2=16年後の1995年(ドル/円80円)から8年×2=16年後の2011年は上記のドル/円のボトムアウトに当たります。また、1985年、1995年、2005年と10年おきにドル/円とユーロ/ドルは同じ年にボトムアウトかピークアウトを迎えた過去があります。再び、2015年は、ドル/円とユーロドルが揃ってボトムか、ピークを迎えるのでしょうか?

【ドル/円相場の値幅について】

値幅については、非常に予測が難しいですが、2011年のどこかで、前回の1995年の安値ドル/円80円ぐらい?まではいくと見てます。大きく下に振れることがあったとしても、75-65円までではないかと思います。2011年以降、2013年で一旦円高に振れるものの、2015年までは基本的に円安トレンドで140-160円ぐらいまでをイメージしてます。

【ユーロ/ドル相場の予想について】

欧州経済、EUそのもの成長持続性については、個人的にはかなり懐疑的です。ですから、ドルが売り込まれる場面がこの先あったとしても2007-8年の高値は2015年までに抜けないのではないかと見てます。仮にそれを抜いたとしても長続きはしないと思います。そして、ユーロ/ドルは2015年にボトムをつけると予想して、2013年あたりに来るであろう戻り高値のショート戦略が本命。目先的には2010半ばぐらいまではロング目線で見てます。

【為替相場のサイクルについて】

過去に起こったことが、必ず将来起こるとは限りませんが、あのリバモアが言うように「株や商品の、(そして為替も含むあらゆる)マーケットでは、なんら新しいことは起きないという」ことも一つの真理だと思います。マーケットは、ある面では暴騰と暴落の繰り返しで、材料はしばしば後付にしかすぎないことが決して少なくありません。過去の逆イールドの出現、ITバブル、日本の資産バブル、2008年の暴落も「今回は違う」との声が多くありましたが、値動きこそ大きいものの、振り返ってみれば、過去のサイクルを踏襲したかのように動いたものもありました。2009年だけでも、GBP/USDの8年サイクル、上記の米国債のイールド・カーブのスティープ化から約1年半前後の株価の底打ちなどが見られました。

上記の予測については、動きがあり次第、随時、加筆・修正していく予定です。

【参考文献】

相場ローテーションを読んでお金を増やそう/岡崎 良介(著)

「10年大局観」で読む 2019年までの黄金の投資戦略/若林 栄四(著)

金を通して世界を読む/豊島 逸夫(著)

新版 ソロスの錬金術/ジョージ・ソロス (著)

世界デフレは三度来る 下 (講談社BIZ)/竹森 俊平(著)

トゥモローズゴールド 世界的大変革期のゴールドラッシュを求めて (ウィザードブック)/マーク・ファーバー(著)

              

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